しょぎょうむじょうblog

日々、思うことについて

わたしとマイクロカプセル香害 ~移香編~

移香とは…

マイクロカプセル入りの除菌・抗菌洗剤や柔軟剤、その他香料入り製品、またはそれらのユーザーから、衣服や髪、ペット、商品、住宅、その他ありとあらゆるものへのニオイ移りのこと

 

わたしが最初に気付いたのは、髪への移香でした。

無香料のシャンプー、トリートメントを使っているにも関わらず、短時間店に入ったり、外出して人とすれ違っただけで、髪から異臭がするのです。

うまく表現出来ませんが、おそらく除菌・抗菌系洗剤のニオイだと思われます。

そして、洗うまで落ちない。顔の近くにあるので、ずーーっとニオイ続けて不快感も続く。

 

本当に気持ち悪い。

 

そこで、帰宅後すぐに入浴出来ないときは、使い捨てのヘアキャップを被ることにしました。

顔にかからないので、いくらかマシになりました。(見た目度外視)

ビニール素材のものは蒸れるので、不織布のものをネットで購入して試してみる予定です。

 

髪への移香に気づくようになってから、服、食品のパッケージ、無香料の商品、エコバッグ、ポリ袋、キッチンペーパー等の紙類、荷物の段ボール箱、お札、領収書等…

移香しているものに、どんどん気付けるようになりました。

 

更に驚きだったのは、公共施設や飲食店等の椅子に座った後の服に移香していたことです。

 

SNSでは「ケツフローラル」と呼ばれていました。

最初に言葉を見かけたときは半信半疑だったのですが、確認してみると、本当に移香していました…

しかも、デニムを貫通して下着にまで移香していたので、恐ろしすぎて捨てたこともあります。

 

不特定多数の人の衣服から、マイクロカプセル成分や香料が椅子に重ね塗りのように付着し続けているようです。

そして、それが座った人のおしりにくっついていく……

公共のものだと、全て弁償するのに莫大な金額がかかると思われますが、どのメーカーが使っている成分か特定できるのかは、わたしには分かりません…

 

移動には主に自家用車を使っているのですが、外出すると服に移香し、そこから更に座席シートに移香して、乗った瞬間にタクシーのようなニオイがするようになりました。

気休めに、衣類用粘着シート(コロコロ)を使ったり、竹炭を置いたりしていますが、完全に除去出来ていません。

家族以外の他人を乗せる事も抵抗感があります。(マイクロカプセル入りの洗剤、柔軟剤ユーザーだと移香するので)

なので、今から車検が憂鬱です…事前に相談しなければ。

 

外出後は、玄関先で服を粘着シートでコロコロして、なるべくマイクロカプセルを除去してから、家に入るようにしています。

気休め程度にしかならないですが…

その後、服はすぐに着替えて洗濯ネットに入れます。

余力があれば、浸け置きの後に洗濯します。

 

以前、うっかりほぼ満席のファミレスに小一時間滞在したところ、全身タバコのようなニオイが染み付いてしまい、帰宅後すぐに洗濯、入浴しました。

近くに強いニオイの人が居なかったので、油断しました…

喫煙席はなかったので、ありとあらゆるマイクロカプセル入りの香料や成分が混ざり、悪臭になったのだと思われます。

 

やはり、人混みは極力避けようと思いました。

 

※移香度合いは、生活スタイルや環境によって人それぞれ強度が違うと思われますので、この記事はあくまで「わたしの場合」を書いてます。

 

他に、わたしがしている移香への対策は、


・なるべく奥の方に陳列された商品を選ぶ(確率と運まかせ)

・足元やレジ前に陳列された商品は、特に移香が激しいので注意する

・紙や薄いビニールのパッケージは移香が落ちないので注意する

・香料入り製品と隣り合わせで陳列されている日用品は避ける

・人出の多い週末や夕方のスーパーは香害と移香が激しいので、なるべく避ける

・洗剤や柔軟剤の陳列棚には、なるべく近寄らない

・畳んで陳列されている服は特に移香している事が多いので、ネットショップがある店舗は、店頭で確認だけして通販する

・不特定多数が座る椅子にはなるべく座らないか、アルミシートを張り付けたクッションを敷いてから座る等


このような対策をしても、キッチンペーパー、箱ティッシュ、トイレットペーパーには、移香があることが増えてきたので、頭を抱えています。

 

マイクロカプセル入りの洗剤や柔軟剤が店舗に置いてあるだけで移香してしまうのか、輸送や保管の際に段ボール箱の外からの移香なのか、従業員や客からの移香なのか、特定が困難です。

 


移香した商品を買ってしまった場合は、

 

・拭ける素材のパッケージは、アルコール(※吸い込まないように注意、刺激になるので人により使えない場合も)で拭いた後に、干して空気にさらす

・パッケージから出して別の容器に移す

・薄い物や紙類等は、活性炭入りの除湿シートに挟んでニオイが消えるまで数日置く

・衣服や布類は、約60度のお湯に粉末の過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)を溶かした物に浸け置きしてから洗濯する

・通販した商品は、段ボールが移香している確率が高いので、中身をすぐに出して、段ボールは屋外へ出す

 

安心して買い物も出来なくなってきたので、たいへんストレスを感じます。

食品だけを扱う店等が近場にあると、安全性は高そうですが、田舎なので普通のスーパーや食品も扱っているホームセンターに行く場合が多い現状です。

そして、そこには香害の原因となる商品が大量に陳列されている…

せめて、ニオイ漏れしないパッケージに入れるか、商品自体を大型冷蔵庫のような密閉された棚に入れるか、屋外に陳列してもらいたい。

 

生協の宅配も利用していますが、梱包材に移香していることが増えてきたので、開ける度に憂鬱です。

中身はまだ無事な方ですが…

 

つくづく、異常事態だなと思います。

 

あげだすと本当にキリがないですが、特に、接客業や食品を扱う職業の方は、マイクロカプセル入りの洗剤や柔軟剤を使用しないでいただきたいです。

 

マイクロカプセル入りの洗剤や柔軟剤が発売される前は、多少香料が入っていても、服から移香することはなかったと思われますが、もう現時点ではマイクロカプセル技術が使われていれば微香料でもアウトです。

なので、無香料だと安全なのですが、あえて無香料を選択する人は少数派のようですね…

 

マナーとして、汗のニオイを気にして抗菌、除菌、消臭洗剤や柔軟剤を使われている方もいらっしゃると思われますが、どれも香料がかなり強いですし、香料やマイクロカプセルは、繊維に残るため、かえって生乾き臭の原因となる可能性が高いです。

 

エコをうたって「すすぎ1回でOK」と書かれている洗剤も多いですが、1回ではすすぎきれないので、2、3回以上すすぐことが大事だそうです。

 

そして何より、マイクロカプセル入りの洗剤や香り長続きの柔軟剤を使用しない事が、ご自身の身体のためにも優しいと思います。

 

自分や周りの人、環境にも優しい選択をされる方が増えてくれる事を願います。